ペットロスとか山とか
山へ行く直前に風邪をひきかけた。
強壮剤を飲んだり足湯で発汗したり山へ行きたい一心で早寝をした。
朝目覚めてスマホを見ると新着メールが一件。
開封すると送信元は未登録のaddress。
「お久しぶりです。わんちゃんはお元気ですか」に始まり、
「11月11日我が家のみるくが亡くなりました」という書き出しで、
愛犬を亡くして切ない気持ちを訴える内容が、スマホ画面一面にびっしりと書き込まれていた。
「わんちゃんは元気ですか」とこちらを慮ってはいるが、こちらの愛犬の名前も知らないし、
いくら考えても誰だか皆目見当が付かず、一瞬これは新手の詐欺メールか??と疑ったりもした。
詐欺メールにしては、長過ぎる文面だし、可愛いシーズ犬の画像も添付されていて、
ひどく意気消沈している様子も気になったので、ひと呼吸置いてから、
儀礼的なお悔やみを述べて「何度か携帯電話が壊れてaddressを消失したので、
すみませんが誰だかわかりません」と返信。すると。
翌日「○○です」と返信が入った。
かれこれ5年前に4カ月ほど通った職業訓練校のクラス・メイトだった。
互いに犬を飼っているハナシをした事は憶えている。
訓練校が終了すると同時に互いに就職が決まって、何度か近況報告のメールも交わしたが、
それも4年前には途絶えていたのでいささか面食らった。
愛犬を失って毎日泣き暮らしているというし、誰でもいいから話を訊いて欲しいのだろうと思った。
誰でもいい相手をするほどこちらは暇でもないのだが、見て見ぬフリも出来ないので、
ありきたりの励ましとアドバイスを精一杯並べて、前向きに頑張りましょうねと伝えると、
現在は趣味の声楽にまい進していて、
クリスマスイブには○○会場のイベントで唄うのでに見に来てくださいという返信がくる。
なんだ。結構元気でやっているじゃん。それきりメールは送っていない。
訊けばみるくちゃんは14歳9カ月も生きていて立派なご長寿犬だ。
病院にみせていなかった事を悔いているとあったけど、
自ら愛犬を薬漬けにしてしまったわたしからすれば、自然な老衰に思えて、
みるくちゃんはごく穏かに息を引き取ったのではないだろうかと勝手に推測をした。
また留守中に旅立った件については、これもまた勝手な憶測だが、
毎日みるくちゃんに「長生きしてね」と伝えていたそうだから、
みるくちゃんとしては彼女の目の前で逝ってしまうのが辛かったのではないか、
そっと静かに旅立つ事を選んだのではないかと、そんな事も想像した。
だいいち14歳9か月なんて10歳3か月で天使になったうちの犬と比較をすれば、
4年半年も長く一緒にいられたのだからそれだけでもすごく羨ましい話だ。
うちの愛犬は10歳まで生きられないかもと毎日ハラハラしたが、
何とか10歳を迎えてほしいという飼い主の気持ちに応えてくれて、その3カ月後に旅立った。
10歳が長生きなのか短命なのかわからない。
もっと若くして天に召される天使たちもたくさんいるから、
上を見ても下を見てもキリがない。
10年3カ月の間(愛犬は生後7カ月でうちに迎えたので正確には9年弱)
愛犬はわたしと密に寝食を共にし、人間と犬という枠を超えた堅い絆で結ばれた。
たとえ15年20年生きても、義務的に餌のみを与えられ、淡々と生きる犬生もあれば、
飼い主が定まらず転々と行き場を変えなくてはならない犬もいる。
もっといえば管理センターに持ち込まれる哀しい運命の犬もたくさんいる。
犬という生き物は信じられないほどピュアな生き物だから、
どんな最期を迎えても、元来、犬という生き物は、飼い主に絶大な信頼を寄せて従うので、
人間を恨んだりする思考はない。
わたしたち自分勝手な人間はいつだって安らぎを求めている。
そして犬たちのあの純真無垢な瞳と絶大なる信頼を失うと、取り残された人間は、
ぽっかり開いた心の穴の大きさにたじろいで途方に暮れてしまうのが常である。
犬を支配していたとばかり思っていたら、実は支配されていたのは人間だったなんて、
(もっともピュアな犬たちには”支配”なんて思考もない)
失った後で初めて気が付くのも、思い上がった人間の愚かな一面であるといえる。
。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚
今回の山は2カ月半ぶりのブランクと風邪でぐずつく体調を押しての山行。
往路のすがもり越えと三俣山の急勾配と足場の悪さで半泣き。
翌日は風邪が悪化するかと思ったが、大汗をかいたおかげか風邪は抜けていた。
九重の山パワーだ。
自分にはなかなかレベルが高い山で辟易したが、またチャレンジしたい。
次は雪山の九重を歩いてみたい。
坊がつるから眺める九重
三俣山
冬木立
長者原の土産物店の看板わんこ13歳。
冷たいコンクリートの上で眠っていた。
パンを食べているとむっくり起きてこちらへやって来て、
パンをあげると美味しそうに食べた。
パンが好きなんだね。ガルも大好きだったよ。。
今年もあと10日
カウントダウン
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強壮剤を飲んだり足湯で発汗したり山へ行きたい一心で早寝をした。
朝目覚めてスマホを見ると新着メールが一件。
開封すると送信元は未登録のaddress。
「お久しぶりです。わんちゃんはお元気ですか」に始まり、
「11月11日我が家のみるくが亡くなりました」という書き出しで、
愛犬を亡くして切ない気持ちを訴える内容が、スマホ画面一面にびっしりと書き込まれていた。
「わんちゃんは元気ですか」とこちらを慮ってはいるが、こちらの愛犬の名前も知らないし、
いくら考えても誰だか皆目見当が付かず、一瞬これは新手の詐欺メールか??と疑ったりもした。
詐欺メールにしては、長過ぎる文面だし、可愛いシーズ犬の画像も添付されていて、
ひどく意気消沈している様子も気になったので、ひと呼吸置いてから、
儀礼的なお悔やみを述べて「何度か携帯電話が壊れてaddressを消失したので、
すみませんが誰だかわかりません」と返信。すると。
翌日「○○です」と返信が入った。
かれこれ5年前に4カ月ほど通った職業訓練校のクラス・メイトだった。
互いに犬を飼っているハナシをした事は憶えている。
訓練校が終了すると同時に互いに就職が決まって、何度か近況報告のメールも交わしたが、
それも4年前には途絶えていたのでいささか面食らった。
愛犬を失って毎日泣き暮らしているというし、誰でもいいから話を訊いて欲しいのだろうと思った。
誰でもいい相手をするほどこちらは暇でもないのだが、見て見ぬフリも出来ないので、
ありきたりの励ましとアドバイスを精一杯並べて、前向きに頑張りましょうねと伝えると、
現在は趣味の声楽にまい進していて、
クリスマスイブには○○会場のイベントで唄うのでに見に来てくださいという返信がくる。
なんだ。結構元気でやっているじゃん。それきりメールは送っていない。
訊けばみるくちゃんは14歳9カ月も生きていて立派なご長寿犬だ。
病院にみせていなかった事を悔いているとあったけど、
自ら愛犬を薬漬けにしてしまったわたしからすれば、自然な老衰に思えて、
みるくちゃんはごく穏かに息を引き取ったのではないだろうかと勝手に推測をした。
また留守中に旅立った件については、これもまた勝手な憶測だが、
毎日みるくちゃんに「長生きしてね」と伝えていたそうだから、
みるくちゃんとしては彼女の目の前で逝ってしまうのが辛かったのではないか、
そっと静かに旅立つ事を選んだのではないかと、そんな事も想像した。
だいいち14歳9か月なんて10歳3か月で天使になったうちの犬と比較をすれば、
4年半年も長く一緒にいられたのだからそれだけでもすごく羨ましい話だ。
うちの愛犬は10歳まで生きられないかもと毎日ハラハラしたが、
何とか10歳を迎えてほしいという飼い主の気持ちに応えてくれて、その3カ月後に旅立った。
10歳が長生きなのか短命なのかわからない。
もっと若くして天に召される天使たちもたくさんいるから、
上を見ても下を見てもキリがない。
10年3カ月の間(愛犬は生後7カ月でうちに迎えたので正確には9年弱)
愛犬はわたしと密に寝食を共にし、人間と犬という枠を超えた堅い絆で結ばれた。
たとえ15年20年生きても、義務的に餌のみを与えられ、淡々と生きる犬生もあれば、
飼い主が定まらず転々と行き場を変えなくてはならない犬もいる。
もっといえば管理センターに持ち込まれる哀しい運命の犬もたくさんいる。
犬という生き物は信じられないほどピュアな生き物だから、
どんな最期を迎えても、元来、犬という生き物は、飼い主に絶大な信頼を寄せて従うので、
人間を恨んだりする思考はない。
わたしたち自分勝手な人間はいつだって安らぎを求めている。
そして犬たちのあの純真無垢な瞳と絶大なる信頼を失うと、取り残された人間は、
ぽっかり開いた心の穴の大きさにたじろいで途方に暮れてしまうのが常である。
犬を支配していたとばかり思っていたら、実は支配されていたのは人間だったなんて、
(もっともピュアな犬たちには”支配”なんて思考もない)
失った後で初めて気が付くのも、思い上がった人間の愚かな一面であるといえる。
。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚
今回の山は2カ月半ぶりのブランクと風邪でぐずつく体調を押しての山行。
往路のすがもり越えと三俣山の急勾配と足場の悪さで半泣き。
翌日は風邪が悪化するかと思ったが、大汗をかいたおかげか風邪は抜けていた。
九重の山パワーだ。
自分にはなかなかレベルが高い山で辟易したが、またチャレンジしたい。
次は雪山の九重を歩いてみたい。
坊がつるから眺める九重
三俣山
冬木立
長者原の土産物店の看板わんこ13歳。
冷たいコンクリートの上で眠っていた。
パンを食べているとむっくり起きてこちらへやって来て、
パンをあげると美味しそうに食べた。
パンが好きなんだね。ガルも大好きだったよ。。
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